「みかんの皮が着火剤の代わりになる」という話を聞いたので、実際はどうなのか実験してみました。
みかん、スウィーティー、デコポンのミカン属を用意しました。
みかん等の柑橘類は皮にオイルが含まれています。このオイルは、オレンジ油やオレンジオイルと呼ばれていますね。
柑橘類の皮が着火剤として有効か実験してみます。薪ストーブのシーズンはみかんを食べる季節でもあるので、成功したら一石二鳥ですね。
みかんの皮を乾燥させる
みかんの皮に火を付ける前に乾燥作業を行います。水分が含まれていると火が付きにくいので、しっかりと乾燥させます。
薪ストーブに適した薪も準備します。
こちらはスウィーティーを乾燥させている写真です。薪ストーブの天板にクッキングスタンドを置いて乾かしてみました。
目を離したら焦げてしまったので火事にならないように注意しましょう。
まだ皮の内側は柔らかいのでパリパリになるまで乾燥させます。
「みかんのうた」を聴きながら乾燥を待ちます。
みかん・デコポンの皮も薪ストーブで乾燥させました。
ペレットストーブも使用して4日間乾燥させました。もっと長い期間乾燥させる方がいいかもしれません。
ペレットストーブのファンの前で皮を乾かしたら部屋中に柑橘系の良い香りが漂いました。
みかんの皮を燃やしてみた
チャッカマンで火を付けましたが、パチパチと鳴って一瞬だけ力強く燃え、すぐに消えてしまいました。
スウィーティーも同じくすぐに火が消えてしまいました。
オレンジオイルがある皮の表部分だけ勢いよく燃えるようです。
今度はみかんの皮を少し追加してみました。オレンジオイルがある部分にうまく着火させていきます。
火が燃え移るように細めの針葉樹を組みながら追加していきます。着火時は柑橘系の良い香りがします。
みかんの皮1個だけだとすぐ火は消えてしまいます。
針葉樹は広葉樹と比べて火が付きやすいです。広葉樹と針葉樹の違いについてはこちら
火の様子を見ながらみかんの皮と細めの針葉樹を追加して炎を大きくしていきます。
確実に針葉樹の薪に火が付いたので、少し太めの広葉樹を追加します。
何とかみかんの皮で焚き付けをする事ができましたが、みかんの皮の量が少ないと着火は難しかったです。
みかんの皮の量を増やして再挑戦しました。皮は1週間ほど乾燥させました。
薪を設置した後に皮をみかん3個分ぐらい置きました。
みかんの皮にチャッカマンで火を付けた後にさらにみかんの皮を追加します。火を大きくしていきます。
細くて燃えやすい針葉樹とみかんの皮を追加します。みかんの皮がパチパチ鳴ります。
細い薪に確実に火が移ってきたのでほんの少し太い薪を投入します。
全部でみかん6~7個分ぐらいのミカンを使ったら確実に着火する事ができました。
みかんの皮の量が少ないと火がすぐ消えてしまうので、皮はたくさん用意しましょう。
「みかんの皮を着火剤に」アドバイス・まとめ
みかんの皮はよーーーく乾燥させないと燃えません。
薪ストーブ周辺で1~2週間乾燥させると良いですね。
みかんの皮に着火させると火がすぐ消えてしまうので、何個か皮を集めて上手に火を移していかないと失敗します。着火のコツが必要です。
最初に紙の卵パックに火を付けて、みかんの皮に火を移すと簡単に着火できました。
※プラスチックの卵パックは燃やしていけません。
みかんの中に紙製卵パックを入れて火を付けた状態です。↓
手持ち花火のようにパチパチ音を鳴らしながら燃えていきます。
みかんを乾燥させる手間や、着火のコツを身に付けることを考えたら、素直に着火剤を使った方がいいという結論となりました。
スウィーティーやデコポンは皮が厚いので、薄い皮のみかんが着火しやすかったです。
着火に失敗したくなければ着火剤を使用しましょう。
みかんの皮がたくさん余っている方、乾燥させる時間に余裕のある方は、みかんの皮を着火剤に使ってみてはどうでしょうか?
・みかんの皮が少ないと火がすぐ消えてしまうので、6~7個分ぐらいの皮があると着火しやすい。
・オレンジオイルに火が付くと勢い良くパチパチと燃える。
・火が付きやすい針葉樹を使用し、着火のコツを掴む。
※針葉樹を使うと壊れてしまう機種もあるので注意が必要です。
細い広葉樹を使用すれば着火はできました。
使用してはいけない薪についてはこちらで解説しています。↓