新築で高気密住宅を検討しているけど、薪ストーブは設置できるのかな…?
今回は、薪ストーブの外気導入について解説します。
高気密住宅では薪ストーブの設置が難しいと言われていますが、解決策はあります!
・薪ストーブの外気導入システムについて
・外気導入取り付け設置工事の様子
・外気導入取り付けのおおよその費用
高気密住宅で薪ストーブの設置が難しい理由
高気密住宅で断熱性が高いと熱が逃げにくく、少しの薪で部屋を暖めることができます。
しかし暖房効率が良い反面、燃焼に必要な空気が煙突と室内で引っ張り合いになり、薪ストーブ側から煙が出てきてしまうデメリットがあります。
薪ストーブは上昇気流(ドラフト)を利用して排気をします。
↓通常は薪ストーブに上昇気流(ドラフト)の引きの強さで煙の排気をします。
高気密住宅だと上昇気流が室内の負圧で引っ張られてしまうため、煙が煙突から出ずに逆流してしまいます。
↓高気密住宅だとこのように煙が引っ張られてしまいます。
その為、高気密住宅には薪ストーブは難しいと言われています。
薪ストーブも上手く燃焼せず、室内が煙だらけになってしまいます。
そこで、そのデメリットを解決する為に薪ストーブの「外気導入」というシステムを使います。
外気導入とは?
高気密住宅では外気導入を取り付ける事で薪ストーブが使用できます。
外気導入とは、屋外から薪ストーブに必要な空気を取り入れるシステムのことを言います。
薪ストーブにダクトを取り付けて、直接外の空気を火室に送り込みます。
負圧になっている高気密住宅でも、外気導入を取り付ければ薪ストーブを使用する事ができます。
高気密住宅以外でも煙が逆流してしまう場合は、着火時に換気扇を止めたり、窓を開けたりすると解決できる場合があります。
外気導入の設置工事
設置工事の際に外気導入が必要かどうかは薪ストーブ専門店に相談しましょう。
外気導入の取り付けは、床か壁に穴を開けます。
↓こちらは床に穴を開ける様子です。
薪ストーブの背面に外気導入用の穴がある機種が多いです。薪ストーブの位置を計算して穴を開けます。
床に穴が開きました。ダクトを接続します。
薪ストーブの背面にダクトが接続されました。これで高気密住宅でも外からの空気をストーブ内に取り入れる事ができます。
外気導入取り付けの費用
外気導入取り付けはどのくらいお金がかかるのかな?
外気導入取り付けの際は、通常の工事費よりも少し高くなります。
アダプター代:2~4万円
工事費:3~5万円
※設置条件や薪ストーブの機種等によって金額は変化します。
高気密住宅に薪ストーブを設置の際は、外気導入費用も予算に入れておきましょう。
外気導入のデメリットは、費用がかかることぐらいです。
↓薪ストーブ全体の費用に関する記事はこちら
薪ストーブにかかる費用は? 設置工事の予算を考えていきましょう
外気導入を取り付けられる薪ストーブ紹介
機種によっては外気導入の取り付けが難しい薪ストーブもございます。
外気導入の取り付けが可能な薪ストーブを紹介します。
アンヴィクタ スドン15
フランスのアンヴィクタというメーカーのストーブです。
幅:766mm、高さ:770mm、奥行:523mm、最大薪長さ:60cm
炉内が大きく天板も広いので、クッキングスタンドを置いた料理・鍋を置いた料理がし易いです。
バーモントキャスティングス アンコール
アメリカ産の薪ストーブです。
幅:686mm、高さ:657mm、奥行:618mm、最大薪長さ:55cm
クラシックなデザインの定番モデルです。
アンヴィクタ ブラッドフォー
幅:730mm、高さ:690mm、奥行:613mm、最大薪長さ:55cm
空気調整等の操作が簡単です。
クワドラファイア ディスカバリーⅡ
幅:677mm、高さ:978mm、奥行:677mm、最大薪長さ:45cm
本体の下段には薪を置いておくスペースがあります。
↓薪ストーブの機種についての記事はこちら
外気導入・設置工事の相談は
外気導入が必要かどうかは設置条件等によって異なります。
薪ストーブに関して不安な事がある場合は、専門店に相談しましょう。
使い方を間違えると事故に繋がる場合もありますので、安全に薪ストーブをより安全に楽しむ為にはプロに任せる事をオススメします。
↓設置工事に関する記事