地震の時に薪ストーブで火事にならないか不安…
薪ストーブはボタン一つで強制的に火を消すことはできないので、地震が来た時に火事にならないか心配ですよね。
今回は、薪ストーブと地震について解説します。
・日ごろからの薪ストーブ地震対策
・地震が起こった時の対処方法
・地震が収まった後に行う事
・薪ストーブは災害時に便利な事
薪ストーブの火の消し方
通常の薪ストーブの火の消し方はこちらで解説しています。↓
薪ストーブは基本的には放置して火を消す物です。
日ごろからどんな薪の状態で、どのくらいの空気だと火が消えてくれるか感覚を掴む事が重要です。
日ごろからの薪ストーブ地震対策
薪ストーブ以外の暖房器具は地震が来たらすぐに火を消すので、簡単に火を消すことができない薪ストーブは地震の時に不安ですよね。
薪ストーブを使うにあたっての地震対策を解説します。
・重心が低くて安定した機種を選ぶ
・適切な施工で薪ストーブを設置する
・薪ストーブ周辺に可燃物を置かない
地震が心配な方は薪ストーブは重心が低くて安定した機種を選びましょう。
薪ストーブは煙突とも接続されているので簡単に転倒する物ではございません。
屋根ごと建物が倒壊するぐらいのよっぽどの事が無い限り、薪ストーブが転倒してしまったという話は聞きません。
転倒しない為には薪ストーブが適切な施工で設置されている事が大切です。
薪ストーブ専門店では消防法や建築基準法、各メーカーが規定している基準等に基づいて設置を行います。
DIYや薪ストーブの知識が無い工務店が設置をして火事になってしまった例は少なくありません。
設置してある薪ストーブが安全に使用できるか不安な場合は薪ストーブ専門店に相談してみましょう。
点検料がかかる場合がありますが、不適切な使用で火事になってしまっては大変です。
安全を確保して安心して使用する為にも、薪ストーブが正しい設置か確認しましょう。
薪ストーブ周辺に可燃物は置かないようにしましょう。地震で可燃物が薪ストーブに倒れて来て火事になってしまう場合があります。
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地震が起こった時の対処方法
地震が起こった時の対処法をお伝えします。大地震が来た時はドアや物がガタガタ揺れて動揺してしまう事もあるかと思いますが、慌てず対処しましょう。
地震が起こった際は自分自身の安全を確保し、薪ストーブ周辺に燃える物があったら安全な場所に移動させましょう。
安全が確保できて可能であれば空気調整レバーを操作します。
空気を絞って酸素の供給を止めて火を消します。
普段の使用時にどの薪の状態でどのくらいの空気だと火が消えるのか実験し、空気調整の操作具合を身につけましょう。
火が消えないからといって水をかけるのはNGです!
熱くなっている薪ストーブが急に冷やされると温度差で本体が割れる可能性があり、より危険な状況になってしまいます。
薪ストーブはどんな使い方をしてはダメなのか覚えておきましょう。
薪ストーブのNGな使い方・知らないと事故や火事になることも…
・自分自身の安全を確保し、薪ストーブ周辺に可燃物があったら安全な場所に移動
・可能であれば空気調整を行う
・本体に水をかけて消してはいけない
薪ストーブに向けて消火器を使ってはいけませんが、消火器は持っておくと万が一の時の為に安心です。
地震が収まった後に行う事
地震が収まった後は地震の影響で薪ストーブに異常がないか確認します。
・煙突&留め具がずれていないか、損傷がないか
・屋根との接続部分の損傷
・薪ストーブ本体に破損はないか
・炉台&炉壁が崩れていないか等
煙突がずれていると煙突が上手く機能せずに煙が室内に出て来てしまう場合があります。
屋根との接続部分は屋根に登って確認します。雨漏り等にならないように接続部分に問題が無いかチェックします。
慣れていない方屋根に登るのは危険ですので、不安であれば薪ストーブ専門店に依頼しましょう。
地震で炉台&炉壁が崩れてしまった場合は補修しましょう。
薪ストーブを使う上で火事にならない為にも炉台&炉壁は重要です。
薪ストーブは災害時に便利
東日本大震災が起こった時には計画停電で電気が使用できない日が続きました。
薪ストーブは電気を使わないアナログな暖房器具です。
停電になっても薪ストーブで部屋を暖め、料理もする事ができ、部屋の灯りにもなりました。
薪ストーブは寒いシーズンの停電時の強い味方です。
地震が来た時の対処方法まとめ
薪ストーブは適切な施工で設置してある事が非常に重要です。間違った設置方法は地震の時以外でも危険です。
地震の時でも安心して使うには、正しい設置と正しい使い方が重要です。
日ごろから薪ストーブ周辺には可燃物を置かず、冷静に対処しましょう。
薪ストーブの設置や地震の被害で使用するのが不安な場合は薪ストーブ専門店に点検してもらいましょう。