皆さんは「スマートスプリッター」という薪割り道具をご存知でしょうか?
薪割りには斧が必要ですよね。しかし、斧は慣れていない人にとっては怪我が怖いと感じてしまうこともあるかと思います。
斧を使わず安全に薪割りをするには「スマートスプリッター」がおすすめです。
今回は福島県鏡石町にある「薪ストーブミュージアム」さんにご協力していただきました。
・スマートスプリッターの使い方
・スマートスプリッターのメリット・デメリット
・キンドリングクラッカーと比べた感想
スマートスプリッターとは・使い方
言葉で説明するよりスマートスプリッターを使用している動画を見た方が分かりやすいかと思います。
スマートスプリッターは重りを叩きつけて薪を割ります。
刃を振り下ろさないので、斧に慣れていない方でも安心して薪割りができる道具です。
スマートスプリッターのメリット
スマートスプリッターを使ってみて感じたメリットを書いていきます。
・太めの薪から焚き付け用の薪までスマートスプリッター1つで薪割りが可能。
・刃を振り下ろさないので女性やお子さんでも安心。
・薪を割る時の反動が手にこない。
動画にもあるように(1:22ぐらい)、スマートスプリッターは細い薪だけではなく太めの薪も割る事ができます。
斧で薪割りをする場合は薪の太さによって斧の種類を変えるので、斧が数本必要な場合もありますよね。
※こちらの写真の物は旧タイプで色が現行品と異なります。
スマートスプリッターは焚き付け用の細い薪から太い薪まで割ることができるので便利ですね。焚き付け用の細い薪の割り方は、動画の1:35ぐらいから見る事ができます。
スマートスプリッターのデメリット
スマートスプリッターを使ってみて感じたデメリットを書いていきます。
スマートスプリッターのデメリット
・本体を支える薪台と穴を空ける工具が別途必要。
・持ち運びは難しい。
スマートスプリッターを使うには別途薪台が必要です。
スマートスプリッターを支え、割る薪を置くことのできる太さの薪台を準備しなければいけません。
薪台に幅20mm・深さ120mmの穴を空けます。穴を空ける工具が必要になります。
このような電気ドリル等を使って薪台に穴を空けます。穴を開ける部分の道具は付属しています。
薪台に穴を開ける様子です。
支えの棒を穴に差して組み立てていきます。
スマートスプリッターは薪台に固定させて使うので、持ち運びには不便です。
キャンプで使うのではなく、自宅や職場等で持ち運びをしない方におすすめです。
ちなみに配送時はこのような状態で箱に入っています。
箱には薪と薪台の写真が描かれていますが、薪は付属していないので注意しましょう。
スマートスプリッターを実際に使ってみた感想
刃を薪の上に置いて、重りの部分を持ち上げて落とすだけなので非常に安全です!
薪を割る時に手に反動がこないのも良いですね!
薪台が高いと重りを持ち上げるのが大変になるので、薪台は低い方が使いやすいと思います。
斧を使う場合、太い薪は重さと遠心力を利用して叩き割ります。
スマートスプリッターは重りを上から落とすだけなので、太い薪を割ろうとするとパワーとスタミナが必要です。現行品の重りはオレンジの部分です。
太い薪はスマートスプリッターでも頑張れば割れますが、細めの薪を安全に割るのに適していると感じました。
太めの薪は旦那の私が斧で割り、子どもと奥さんにスマートスプリッターで細めの薪を割ってもらうのに使っています。
キンドリングクラッカーと比べてみて
前回キンドリングクラッカーについて解説しました。↓
キンドリングクラッカーは「キンクラ」と呼ばれ、スマートスプリッターと同じく刃を振り下ろさないで安全に薪割りができる道具です。
「キンドリングクラッカー」と「スマートスプリッター」のどっちを購入すればいいか迷っている方の参考になれば幸いです。
・持ち運びせずに固定の場所で使う方。
・太さ18cm以上の薪も割りたい方。
上記のような方はスマートスプリッターの方が良いかと思います。
・薪台に穴を空ける工具を購入したくない方
・細い薪の薪割りを行いたい方。
・キャンプ等で持ち運びを頻繁に行いたい方。
キンドリングクラッカーは薪台に固定させなければ、スマートスプリッターよりは持ち運びがしやすいです。
ただしキンドリングクラッカーは使用できる薪の大きさが決まっているので、いろんな太さの薪割りをしたい場合はスマートスプリッターがおすすめです。
薪の割り方はハンマーで叩くか重りを落として使うかの違いになります。
スマートスプリッターのまとめ
スマートスプリッターは刃を固定して重りを落とすだけなので、非常に安全に薪割りができます。
ご自身で薪作りをされている薪ストーブユーザーさんにオススメの道具です。
薪ストーブミュージアムさんでも取り扱いしているので、在庫状況は問い合わせてみてください。
焚き付け用の薪割りを斧で行う場合はこちら↓