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薪ストーブの暖かさの仕組み 対流式・輻射式・開放式を解説

開放式・対流式・輻射式って?

薪ストーブのパンフレットに開放式や対流式、輻射式といった言葉が書いてあるけど何のこと?

薪ストーブの暖め方は大きく分けると、「開放式・対流式・輻射式」の3種類になります。

そして、対流式と輻射式が組み合わさった「輻射・対流式」もございます。

今回は薪ストーブの暖かさの仕組みについて解説します。

✔記事の内容
・開放式、対流式、輻射式の薪ストーブの違いやメリット・デメリットを解説
・輻射・対流式の薪ストーブとはどんな物か解説
・各種類の薪ストーブを紹介

薪ストーブ博物館(フィンランドの森)さんにご協力していただきました。

開放式の薪ストーブ

開放式は暖炉と同じタイプになります。

火室にドア(ガラス)が無く、気密性はありません。

薪ストーブ開放式

開放式のメリット・デメリット

開放式の薪ストーブ
メリット

・見た目がレトロでインテリアとしてオシャレ。
デメリット
・熱が煙突に引っ張られてしまい燃焼効率が良くない。
・強いドラフトを必要とする為煙突の長さが通常より長く必要。
・一次燃焼の為クリーンな煙が排出されない。

開放式の薪ストーブはレアになってきています。

メリットはデザイン性ぐらいしかありません。

レストランやカフェ、ホテル等でインテリアとして設置する事はたまにあります。

ドアがないので、直接薪の燃える様子を見ることができます。

現代のストーブと比較すると、暖房の性能で劣ります。

現代の薪ストーブは熱を本体に蓄えておく事ができるのですが、昔の薪ストーブは煙突が熱を引っ張ってしまって部屋が暖かくなりません

一次燃焼の薪ストーブなので二次燃焼の薪ストーブと比べて綺麗な煙を排出する事はできません

開放式薪ストーブの例

開放式の薪ストーブを一部紹介します。

メトスカミン コーラル

メトスカミンのコーラル薪ストーブ

円錐形の薪ストーブです。

メトスカミン ジルコン

メトスカミンのジルコン薪ストーブ

コーラルとは大きさ・炉の高さが異なります。

開放式の薪ストーブ

一次燃焼で燃えた煙は直接煙突に排出されます。

暖かさは重視しなくて見た目が気に入った方にはオススメです。

対流式の薪ストーブ

薪ストーブ対流式

燃焼室の周囲が二重構造になっています。この中を通る空気を熱で温めます。

対流式の薪ストーブ

ボディに空いてある穴から熱を放出して部屋を暖めます。

対流式のメリット・デメリット

対流式の薪ストーブ
メリット

・部屋全体を暖めるのには輻射式より優れている。
・表面温度があまり上がらないのでほんの一瞬の接触では火傷しにくい。
・天板に鍋やポットを置いても急に沸騰しない。
デメリット
・部屋全体が暖まるのが輻射式より時間がかかる。
・天板に鍋やポットを置いて料理や沸騰はできない。
・薪ストーブ用温度計を天板に置いて正しく測定できない。

対流式の薪ストーブは部屋全体を暖めるのに優れています。

対流式の薪ストーブはボディの一部が二重構造になっているので、あまり温度が上がりません

ほんの一瞬触るぐらいでは火傷しにくいですが、それでも高温なので触るのは危険です。

輻射式の薪ストーブは天板の温度を200度から300度に保ちます。

しかし、対流式の薪ストーブの天板はそれ程高温にはなりません。

その為天板にこのようなタイプの薪ストーブ用温度計を置いても正しい温度は測れません。

対流式薪ストーブで正確な温度を測るにはこちらの放射温度計を使用します。

温度計の使い方についてはこちら↓

薪ストーブの必需品「温度計」を解説・置く位置等の使い方を伝授

対流式薪ストーブの例

対流式の薪ストーブを一部紹介します。

オーロラ スマートミニ

オーロラスマートミニの薪ストーブ

夢ハウスさんの薪ストーブです。名前の通り小柄な薪ストーブになります。

アンヴィクタ オーレス

アンヴィクタの薪ストーブ・オーレス

フランス産の薪ストーブです。他の対流式の薪ストーブと比べるとボディの温度は少し高く感じます。

対流式の薪ストーブ熱放出

天板の穴から熱が放出されます。

輻射式の薪ストーブ

薪ストーブ輻射式

薪を燃やすと薪ストーブ本体が温まります。本体が熱を蓄え、その熱を放出します。

遠赤外線で部屋を暖めます。薪ストーブは輻射式のタイプが定番です。

輻射式のメリット・デメリット

輻射式の薪ストーブ
メリット

・薪ストーブ本体が暖まるのが対流式より早い。
・天板が高温になるので鍋やポッドを置いて料理や加湿が取れる。

デメリット
・本体の表面温度が高温になるので接触すると危ない。
・ストーブ周りは暖かいが、広い範囲は暖まりにくい。

輻射式の薪ストーブは本体が暖まるのが対流式より早いです。

本体の表面全体が高温になるので火傷に注意です。

輻射熱によってストーブ周りは暖かいですが、広い部屋全体を暖めるのには向いていません

輻射式薪ストーブの例

輻射式の薪ストーブを一部紹介します。

アンヴィクタ スドン15

輻射式のスドン15薪ストーブ

輻射式は天板も高温になるので料理に便利です。

ハンター

輻射式のハンター薪ストーブ

クラシックなデザインで扱い方も手軽な薪ストーブです。

一次燃焼用の空気調整レバーは両扉に付いています。

輻射・対流式の薪ストーブ

輻射式と対流式を組み合わせた薪ストーブです。

輻射熱と対流熱の両方で放熱するので、ストーブ周りも部屋全体も暖かくなります。

デメリットは特に思い付きません。

輻射・対流式薪ストーブの例

輻射・対流式の薪ストーブを一部紹介します。

ハーマン オークリーフ

輻射・対流式ハーマンの薪ストーブ

アメリカの高性能な薪ストーブです。最大17時間も燃焼させることができます。

天板に扉があり、天板からでも薪を入れることができます。

ダッチウエスト エンライト

ダッチウエストの薪ストーブ・エンライト

こちらもアメリカの薪ストーブです。

天板下の隙間から対流熱を放出し、部屋全体に暖気を送り込みます。

薪ストーブの暖かさの仕組みまとめ

開放式・輻射式・開放式、2つを合わせた輻射・対流式の薪ストーブについてご理解いただけましたでしょうか?

この熱放出の違いによって部屋の暖まり方は変わってきます。

どんなタイプの薪ストーブが必要なのか不安な時には薪ストーブ専門店に相談する事をオススメします。

設置工事や維持費も含めると高い買い物ですので、よーく考えて機種選びをしましょう。