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薪ストーブの設置場所はどこがいいの? 空気の流れを考えよう

設置場所はどこがいいの?

薪ストーブは機種によって放熱方法や暖房面積が異なります。

そして建物の造りによって必要な 薪ストーブの機種は変わってきます。

薪ストーブって部屋のどこに置けばいいの?

薪ストーブの設置では、薪ストーブの用途・本体の機種・煙突の設置方法・建物の構造等を考える必要があります。

今回は、薪ストーブの置く場所についてお話しします。

✔記事の内容
・熱効率の良い薪ストーブ設置場所
・オススメな薪ストーブ設置部屋
・吹き抜けの家の薪ストーブ設置場所

熱効率の良い設置場所

輻射式の薪ストーブの場合の設置パターンを解説します。

大きく分けて3パターンに分けられます。

熱効率の良い設置場所
・部屋の角に置く
・部屋の壁側に置く
・部屋の中央に置く

それぞれの置き方について説明します。

部屋の角に置く

アンヴィクタのペレット兼用薪ストーブ

3パターンの中で熱効率の良さは第3位です。

メリット
・薪ストーブが邪魔になりにくい。
・炎が見やすい
デメリット
・薪ストーブの真横・後ろから出る熱が伝わりにくい。

この置き方が生活する上では、一番薪ストーブが邪魔になりません。

生活動線をできるだけ確保するには角に置く置き方が良いです。

薪ストーブを角に設置

薪ストーブの真横・後ろの熱は炉壁に伝わるので、その分暖房効率は落ちます。

部屋の壁側に置く

薪ストーブの設置場所

3パターンの中で熱効率の良さは第2位です。

メリット
・部屋の中央に置くより薪ストーブが邪魔になりにくい。
・炎が見やすい
デメリット
・薪ストーブの後ろから出る熱が伝わりにくい。

熱が薪ストーブの後ろ以外に放射されます。

角に置くより熱効率は良くなります。

薪ストーブを壁に設置

中央に設置する場合に比べ、暖房効率は半減します。

部屋の中央に置く

薪ストーブの設置場所

3パターンの中で熱効率の良さは第1位です。

メリット
・熱が360度放射される。
デメリット
・生活動線の邪魔になる。

輻射式の薪ストーブは部屋の中央に設置するのが一番熱効率が良くなります。

360度に熱が放射されるので、前面に暖かさが伝わります。
熱効率の面だけ考えると、理想的な設置場所です。

薪ストーブを中古に設置

しかし、部屋の中央に置くのは現実的に難しい場合が多いです。
それは、薪ストーブが生活の邪魔になってしまうからです。

そして、壁出しでの煙突設置は難しいです。
上昇気流(ドラフト)が非常に弱くなり、正常に機能しない可能性があります。

↓壁出しでの煙突設置についてはこちら
薪ストーブの煙突設置は屋根出しがいいの?壁出しがいいの?

部屋の中央に置く置き方は広い部屋で、生活動線の邪魔にならない場合にオススメです。

オススメな設置部屋

リビングに置くのが理想的です。

薪ストーブは炎を眺めてのんびりとした時間を過ごすのが醍醐味です。

吹き抜けを避けて薪ストーブ設置

リビングは家族や友達が集まる所です。

薪ストーブがあることで、炎のある暖かみのある時間を共有することができます。

猫も薪ストーブでのんびり。

薪ストーブと猫

吹き抜けの家の場合

吹き抜けの家の場合は暖気の流れを考えましょう。

吹き抜けの家に薪ストーブ設置

吹き抜けの家の場合、「吹き抜け部分に設置」する場合と「吹き抜けを避けて設置」する場合があります。

吹き抜け部分に設置

薪ストーブ吹き抜け建物

暖かい空気は上昇する性質を持っています。

吹き抜けの家の場合は暖かい空気が一階にとどまらず、二階に流れてしまいます。

吹き抜け部分に設置のメリット・デメリット
メリット
・吹き抜けを避けて設置するより工事費は安い。(シーリングファン代を除く)
・吹き抜けを避けて設置するより工事は早く終わる。
・二階は暖かい。
デメリット
・暖かい空気が二階に流れて熱効率が悪くなる。
・シーリングファン等を設置して暖気の流れを撹拌(かくはん)させる必要がある。

吹き抜けに薪ストーブを設置する場合はシーリングファンなどを設置して空気を循環させることでより、部屋全体を効率的に暖めることができます

薪ストーブのシーリングファン

シーリングファンの効果は建物の構造になって変わります。

薪ストーブ専門店に建物の写真や図面を持っていくと暖気の流れも配慮した設置プランを提案してくれます。

吹き抜けを避けて設置

薪ストーブ吹き抜け建物

吹き抜けを避けて薪ストーブを設置する場合、暖気が穏やかに上昇するので、効率よく部屋全体を暖めることができます。

吹き抜けを避けて設置のメリット・デメリット
メリット
・吹き抜け部分に設置するより暖房効率が良い。
デメリット
・吹き抜け部分に設置するより工事費が高くなる。
・吹き抜け部分に設置するより工事時間が長くなる。
・二階のスペースが煙突と離隔分狭くなる。

薪ストーブの煙突二階部分

吹き抜けを避けて設置する場合は、二階部分に煙突が通ります。

その為、二階のスペースが少し狭くなるのがデメリットです。

煙突について

煙突は薪ストーブ本体と同じぐらい重要な物になります。

煙突の使い方を間違えると事故に繋がりますので、正しい知識を身に付けて薪ストーブを安全に楽しみましょう。

薪ストーブに使用する煙突は「シングル煙突」と「断熱二重煙突」の2つに分類されます。

煙突についてはこちらのページで解説しています。↓

薪ストーブ&煙突の設置工事

安全面を考えると薪ストーブや煙突の設置は専門店に頼んだ方がオススメです。

薪ストーブの機種や建物の構造によって必要な煙突の種類や本数は変化します。

薪ストーブに関して不安な時は薪ストーブ専門店に相談に行きましょう。