薪ストーブを家に導入するには工事をしなければならないので、購入前はいろいろと考えてしまいますね。
今回は薪ストーブの魅力を知るため、薪ストーブをご自宅に設置された方にインタビューを行いました。
この記事はこんな風に思っている方にオススメ
・薪ストーブって設置費も高いし失敗したくない。
・実際に薪ストーブを使っている人の感想を聞きたい。
・薪ストーブの大変な所・魅力を知りたい。
・どんなメンテナンスをしているのか知りたい。
薪ストーブの導入を検討している方の参考になれば幸いです。
薪ストーブインタビュー・ご自宅へ設置の方
那須高原に住んでいる高久さんのインタビューです。ご自宅に薪ストーブを設置された方です。
薪ストーブを導入して5年目になります。
薪ストーブを導入したきっかけは?
こんにちは。今回は薪ストーブに関するインタビューをよろしくお願いいたします。
まず、薪ストーブを導入したきっかけは何ですか?
他県から栃木に引っ越してきて、那須は寒いから薪ストーブを入れてみようと思ったのがきっかけでした。
近所に薪ストーブ専門店があったので、そこで薪ストーブの詳細を聞き、導入に至りました。
那須の冬は寒いので薪ストーブが欲しくなりますね。
電気ストーブ・ガスストーブ・石油ストーブ・ペレットストーブ等、様々な暖房器具がありますが、薪ストーブを選ばれた理由は何でしょうか?
スローライフな生活に憧れて自然に囲まれた那須に引っ越してきました。その為、燃える炎を見ながらゆったりとした空間を創りたいと思っていたので、薪ストーブを選びました。
薪ストーブのメリットについてはこちらで詳しく解説しています。→解説
薪ストーブのメーカー・機種は?
お持ちの薪ストーブは何というメーカーのどんな機種でしょうか?
INVICTA社の「リュナ」という薪ストーブです。
薪ストーブといったら黒が定番で人気ですが、エナメルアイボリー色が気に入りました。
INVICTA社「 リュナ 」の薪ストーブです。
※現行品は脚の長さが少し短くなったようです。(2019年1月8日現在)
薪ストーブでは珍しい3脚で支えています。
タイルの上に設置したので、炉台・炉壁が不要で、家のデザインにピッタリですね。
窓が大きく炎が見やすい作りです。椅子に座ると炎が楽しめる位置に窓があるのが特徴です。
薪の調達方法・保管方法は?
薪の調達はどうされていますか?
最初は薪を購入していましたが、林業を営んでいる方と知り合いになり、生木を安く入手できるようになりました。その為、薪ストーブで燃やす薪は自分で作っています。
生木のままでは薪ストーブに使用できないので、1年半から2年ほど乾燥させます。
薪の保管方法について教えてください。
庭に薪小屋を作り、乾燥させて保管しています。燃料が安く買える分、乾燥するまでは長い間の辛抱です。
乾燥させる薪には乾燥を始めた年月日を記載しておくといいですね。
薪ストーブに適した薪は、含まれる水の量が15%~20%ぐらいが良いと言われています。
薪燃料についての解説はこちら↓
薪ストーブのメンテナンスは?
薪ストーブを使い続けるとメンテナンスが不可欠ですが、どのようにされていますか?
灰が溜まってきたら、灰取りをします。そして、1年に一回煙突掃除をしています。
煙突掃除は薪ストーブを購入した専門店に頼んでいます。
煙突掃除は1回28,000円~40,000円ぐらいで、設置条件によって変動します。
煙突掃除の際にガスケット交換をした時の写真です。ガスケットは薪ストーブの気密性を高める為に必要な物ですが、消耗品なので定期的な交換が必要です。
薪ストーブ博物館さんで煙突掃除を頼むと同時に本体の点検もしてくれます。
薪ストーブのメンテナンスについての詳細はこちら
薪ストーブで大変な事は?
薪ストーブを使用する上で大変な事はありますか?
先ほども言ったように薪作りは自分で行っているので、結構疲れます。
定年退職し家に居るので薪作りは生活の一環になっています。
生木から燃料用の薪を作るにはチェーンソーが必須ですね。チェーンソーも使いこなすには慣れとコツが必要です。
広葉樹の薪は重いので運ぶのが大変ですね。
薪ストーブのメリットについてはこちらで詳しく解説しています。→ 解説
薪ストーブ設置で不安だった事は?
薪ストーブは電気や石油ストーブのように簡単に用意することができませんね。煙突の取り付け等工事が必要ですが、薪ストーブの設置工事をするのに不安だった事はありますか?
新築だったので、薪ストーブをどこに置けばいいか間取りを考える時に迷いました。
薪ストーブ業者さんと相談して、部屋全体が暖まる所に設置できました。
薪ストーブ業者さんには屋根抜きもしてもらって問題なく設置できました。
特に雨漏りもありません。
最低でも5年に1回は煙突と屋根の間のコーキング材の劣化具合を確認する必要がございます。
雨漏りにならないようにする為です。
コーキング材の劣化の確認は、薪ストーブ専門店に煙突掃除の際にオプションで頼むことができます。(お店によって異なります)
注意することは?
薪ストーブを使用する上で注意することはありますか?
薪ストーブ用の温度計を使用して温度管理に注意しています。
温度管理は一番気を付けなければいけません。過度に高温になるとストーブ本体が壊れてしまいます。
薪ストーブは本体温度が200度~300度が適温です。300度以上にならないように調整が必要です。
薪ストーブ用の温度計を使用しましょう。
薪ストーブを設置して良かった事は?
薪ストーブを設置して良かった事はズバリ何でしょうか?
とにかく部屋が暖かいことです。家は一階に二部屋、二階はロフトですが、これ一台で充分です。
パチパチと薪が燃えゆったりとした時間を過ごすことができます。
電気や石油ストーブは臭いや乾燥が気になりますが、薪ストーブは臭くなりません。
きちんと着火をさせれば煙も家の中に出る事はありません。
薪ストーブの便利アイテムは?
薪ストーブを使用する際に持っておくと便利なアイテムはありますか?
先ほどもお伝えしたように自分で薪作りをしているので、チェーンソーは必要です。
火ばさみ・灰取りスコップ・灰入れバケツ・薪ストーブ用グローブは必ず使用するので事前に揃えておいた方がいいアイテムです。
薪ストーブの導入のアドバイス
薪ストーブの導入に迷っている方に向けてアドバイスをお願いします。
薪ストーブは一家団欒の時を過ごすことができます。
薪は自分で作っているので、ストーブ自体に愛着が湧きます。
とても暖かいので、寒さで億劫になることがありません。
着火させるのもボタン一つとはいかないのですが、薪を火を自分で付ける楽しみがあります。炎の揺らぎと暖かさを求めるのであれば、薪ストーブをオススメします。
最後に
薪ストーブの導入で迷っている方の参考になりましたでしょうか?
いろいろと専門店や所有者の方の話を聞き、私は薪ストーブの導入を決めました。
薪ストーブは高価な物なので、デメリットの部分も最初に知っておくといいと思います。
デメリットを知ることで、事前にどのようにすれば快適に過ごせるか、妥協する部分はどんな所か分かります。
薪ストーブを導入する前までは、石油ストーブ2台、電気ストーブ2台を使っても毎日寒い思いをしていました。
間取りやストーブの種類にもよりますが、薪ストーブを一台入れるだけで部屋全体が暖まります。
薪ストーブはいろんな機種があり、暖まり方や扱い方が異なるので、ぜひ専門店に相談に行きましょう。