薪ストーブを導入してみたいけど一酸化炭素中毒にはならないの?
薪ストーブは火を扱う暖房器具なので、安全性は気になりますよね。
今回も薪ストーブ博物館(フィンランドの森)さんにご協力していただきました。
薪ストーブで「一酸化炭素」に注意しなければいけない場合に付いて解説しました。
どんな時に注意しなければいけないのか理解して安全に薪ストーブを楽しみましょう。
・テント内での屋外用薪ストーブは危険
・室内用薪ストーブが安全な理由
薪ストーブの使用で一酸化炭素中毒の注意が必要な場合
結論を言います。
薪ストーブの使用で一酸化炭素中毒に注意が必要な場合は、屋外用の薪ストーブを使う時です!
薪ストーブは大きく分けて、室内用と屋外用の2種類あります。
近年では秋や冬にもキャンプをする方が増えていますね。屋外用の薪ストーブはキャンプ等のアウトドアで使用する物です。
こちらはキャンプで人気の屋外用薪ストーブです。↓
室内用薪ストーブは家の中で使用し設置工事が必要な物になります。↓
正しい設置方法・正しい使用法であれば、室内用薪ストーブで一酸化炭素中毒に注意が必要な場合はほぼありません。詳しくは下記で説明します。
薪ストーブを使った一酸化炭素中毒のニュースを調べると、テント内で使用して事故が起こってしまったケースが多いようです。
屋外用薪ストーブをテント内で使う場合は危険なので注意が必要です!
テント内での屋外用薪ストーブは危険
一酸化炭素は不完全燃焼を起こすと発生します。テント内をきちんと空気を換気しないと一酸化炭素中毒になってしまいます。
燃えにくい薪を使用したり、着火に慣れていなくて焚き付けに失敗してしまったりすると不完全燃焼を起こしてしまいます。
確実に不完全燃焼を起こさないよう焚き付けをしないと一酸化炭素中毒になる危険性があるのです。
一酸化炭素中毒にならないようにこのような道具も販売されています。
屋外用の薪ストーブはシングル煙突の場合がほとんどですが、シングル煙突は高温になるのでテントに引火しないよう注意も必要です。
事故を防ぐ為、テント内で火を使う行為を禁止しているキャンプ場がほとんどです。
事故を防ぐ為にもテント内での薪ストーブはおすすめしないですね。
室内用薪ストーブが安全な理由
室内用薪ストーブは正しい設置方法で正しい使い方をしていれば、一酸化炭素中毒の心配はございません。
薪ストーブは正しい方法で設置しないと火災等の危険性がございます。薪ストーブの専門知識が無い方がDIYで設置をして、火事になってしまったケースもございます。
工務店でも薪ストーブの知識が無いと間違って設置をしてしまう場合がありますので、薪ストーブの設置は薪ストーブ専門店に相談しましょう。
薪ストーブのDIYは危険!煙突工事でDIYをおすすめしない理由
薪ストーブは正しい設置方法で正しい使用をすれば安全に使用することができます。
正しい方法で設置をすれば、煙突のドラフトで煙を建物の外に排出してくれます。
その為、室内に一酸化炭素が流れる事はありません。
そして一酸化炭素は可燃性ガスなので、二次燃焼の際に再燃焼してくれます。
一次燃焼の際に不完全燃焼を起こしてしまっても、その後に正しく燃焼させれば一酸化炭素は再燃焼してくれます。
二次燃焼は正しく燃焼させている時に起こるので、正しく焚き付けをさせる意識を持ちましょう。
適切に煙突が設置されていないと、煙がうまく排気せず室内に煙が出てきてしまう事があります。
そして、正しい使い方をしないと煙が室内に出てきてしまう事もあります。
室内用薪ストーブで一酸化炭素中毒になってしまうのは、煙が室内に流れてきているのに気にせず室内が煙だらけで不完全燃焼な焚き付けを続ける場合です。
煙が室内に流れてきた時点で焚き付けをやめて部屋を換気すると思うので、一酸化炭素中毒になることはほとんどありません。
それに室内に煙が出てきてしまうのは正しい使い方ではありません。こちらで詳しく解説しています。
建物の気密性が高いと煙がうまく排気されない場合があります。この場合は外気導入を使用します。新築物件などで気密性が高い住宅の場合は外気導入を検討しましょう。
薪ストーブの外気導入について解説・高気密住宅に設置できるの?
室内に煙が出るのは間違った使い方です。正しく煙が排気されるように改善しましょう。
・煙突が煙を排出してくれるので、一酸化炭素が室内に溜まらない。
・一酸化炭素は可燃性ガスなので、二次燃焼の際に再燃焼してくれる。
正しい設置で正しい使用方法であれば、上記の理由から室内用薪ストーブは一酸化炭素中毒の心配がございません。
薪ストーブと一酸化炭素中毒のまとめ
薪ストーブの使用で一酸化炭素中毒に注意が必要なのは、屋外用をテント内で使う時です。
テント外の換気の良い場所で使うには問題ありません。どうしてもテント内で使いたい方は自己責任です。
事故にならない為にもテント内で薪ストーブを使用するのはおすすめしません。
室内用薪ストーブは正しい設置・使い方をしていれば一酸化炭素中毒の心配は不要です。
焚き付けに失敗すると一酸化炭素は発生しますが、正しい焚き付けとドラフトを利用すれば安全に使用する事ができます。
室内用薪ストーブは安全に使用できるよう設計されていますので、正しい使用方法を学んで、安全に楽しみましょう。
室内用薪ストーブは正しい施工が重要です。火災や事故を防ぐ為にも、薪ストーブの設置工事は専門店に相談しましょう。