薪ストーブのバッフルプレートって何?
皆さんは「バッフルプレート」をご存知でしょうか?
バッフルプレートは薪ストーブ内にあるパーツの1つです。薪ストーブの熱効率を良くする為に使われます。
今回は「バッフルプレート」について解説します。
・バッフルプレートの交換時期
・バッフルプレートの取り外し方
バッフルプレートとは
バッフルプレートは火室の上側についているパーツです。
開放式の薪ストーブは煙突に熱が引っ張られてしまうので、熱効率が良くない話を以前しましたね。→詳細
火室内のガスが煙突に直接いってしまうと、燃料となるガスが捨てられることになってしまいます。その為燃焼効率が悪くなります。
そこでバッフルプレートで燃料となるガスが煙突に直接いかないように遠回りさせます。
バッフルプレートがあることで火室内のガスを再燃焼させる事ができ、熱効率が良くなります。
火室内のガスが二次燃焼用の空気で再度燃焼する事により、煙も綺麗になって排出されます。
薪ストーブの燃焼についてはこちら
・火室内で燃料となるガスが煙突に直接いかないよう遠回りさせるパーツである。
・ガスが二次燃焼して熱効率が良くなり、綺麗な煙も排出できる。
様々なバッフルプレート
バッフルプレートの形や素材は機種によって異なります。バッフルプレートが無い薪ストーブもございます。
こちらはアンヴィクタ社「スドン15」のバッフルプレートです。↓
こちらはアンヴィクタ社「オーレス」のバッフルプレートです。 ↓
バーミキュライトの素材でできているバッフルプレートです。
こちらはエコチョイスの薪ストーブのバッフルプレートです。 ↓
穴が空いている部分が見えますでしょうか?この穴から二次燃焼用の空気が流れてきます。
バッフルプレートは機種によって形は異なります。薪ストーブが上手く燃焼してくれるように設計されています。
バッフルプレートは消耗品
こちらは薪ストーブを高温で使用し続けて曲がってしまったバッフルプレートです。
バッフルプレートがダメになってしまう原因の一位は「不適切な温度管理」です。
薪ストーブは過度に温度を上げて使用してはいけません。パーツを壊してしまわないように正しい使い方で丁寧に扱いましょう。
温度管理の解説はこちら
バッフルプレートは消耗品になりますが、適切に使用すれば頻繁に交換する物ではございません。
バッフルプレートが割れたり曲がったりして、燃焼に影響が出てしまう様になれば交換しましょう。
バッフルプレートの大まかな値段は、15,000円~20,000円ぐらいです。
※機種によって異なります。
ご自身で交換できない場合は業者に頼むことになり、工賃や出張費等が別途かかります。
バッフルプレートの交換方法
バッフルプレートの外し方は機種によって異なります。無理に外そうとして壊してしまわないよう注意しましょう。
ご自身で交換できない場合は専門店に頼みましょう。
1. 薪ストーブが完全に冷めるまで待ちます。
2. 薪ストーブの内部(取り外すパーツ周辺)を掃除します。
掃除の際は灰専用の掃除機を使用します。灰が熱を持っている時の使用は禁物です。
灰処理の方法・注意点の解説はこちら
灰が溜まっているとパーツがうまく取り付け出来ない事があります。
3.バッフルプレートが固定されている箇所の確認をします。
固定されている箇所は薪ストーブの機種によって異なります。
こちらの薪ストーブ「リュナ」の場合は、前方・後方に突起があります。
この突起で固定されている部分を持ち上げて前後にずらします。
バッフルプレートを取り外すことができました。
「リュナ」の場合はこのような方法で外れます。アンヴィクタ社の薪ストーブは特殊な工具を使用しないでメンテナンスが可能です。
薪ストーブのメーカーによって、バッフルプレートが取り外ししやすい機種、外しにくい機種があります。
・アンヴィクタ ・ハンター ・ピキャン等
新しいバッフルプレートを取り付ける時は、取り外しの逆の手順で行います。
バッフルプレートのまとめ
バッフルプレートは薪ストーブの熱効率を良くするのに重要な役割を果たします。
頻繁に交換するパーツではないですが、割れたり歪んだりしてバッフルプレートの機能ができていない場合は交換しましょう。
間違った使用法で使用し続けると薪ストーブを壊してしまう場合もあります。
バッフルプレートを壊してしまったり、薪ストーブの使用で不安な事があったら専門店に相談しましょう。
薪ストーブ博物館(フィンランドの森)では薪ストーブに関する事の相談を承っております。