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ネスターマーティン S33 B-TOP 使い方・設置工事例 【薪ストーブ】

ネスターマーティン S33 B-TOP

今回は、ネスターマーティン「S33 B-TOP」という薪ストーブを紹介します。

「S33 B-TOP」の購入・設置工事をご検討されている方の参考になれば幸いです。

✔記事の内容
・ネスターマーティン「S33 B-TOP」の仕様・操作方法
・ネスターマーティンの「B-TOP」とは
・ネスターマーティン「S33 B-TOP」の設置工事例

ネスターマーティン「S33 B-TOP」の仕様

ネスターマーティン「S33 B-TOP」はどんな仕様になっているのか紹介します。

【サイズ】
横幅:635mm、奥行き:612mm、高さ:770mm

ネスターマーティンの薪ストーブ

「S33」は、ネスターマーティンの薪ストーブの中では小さめなタイプです。

炉に入る最大薪長さは「40cm」です。

薪は広葉樹だけではなく、針葉樹も使用してOKな機種です。

薪ストーブは機種によっては針葉樹を使用していけない物もございます。

こちらの「S33」は「WOODBOXWOODBOX多次燃焼方式」というネスターマーティン特有の燃焼方式になっています。

この燃焼方式によって針葉樹も使用してOKな作りになっています。

薪ストーブの薪伐採

「S33」 は、針葉樹を燃しても急激に温度が上がらないようになっていて、ゆっくりと薪ストーブが暖かくなっていきます。

薪ストーブに針葉樹を使用する際は、針葉樹の特徴を理解してから使用しましょう。

針葉樹の薪についてはこちら

※針葉樹の使用がOKな機種でも温度管理は注意が必要です。温度管理については下記で解説します。

暖房方式は「輻射式」になります。輻射式とは

こちらはバッフルプレートを薪ストーブ内から取り出した時の写真です。

ネスターマーティンのバッフルプレート

バーミキュライトの素材でできたバッフルプレートです。バッフルプレートとは

ネスターマーティン「S33 B-TOP」の操作方法

「S33 B-TOP」は燃焼用の空気を取り入れる部分がストーブ内に2か所あります。(炉の下側と前面上部)

本体の下部を開けると「風向レバー」があります。風向レバーは、薪ストーブ内に入る空気の取り入れ方を操作する為の物です。

ネスターマーティンの空気調整レバー

左側に「A」、「B」と書かれた左側のレバーが風向レバーです。付属のハンドルノブを差して操作します。

レバーの位置「B」は、「石炭」を燃料とする時に使用します。「B」は石炭燃料を使用する際だけ使用します。薪を燃料とする際は使用しません。

薪を燃料とする場合、「A」と「B」の中間または「A」にレバーを置きます。

「A」と「B」の中間にレバーを置くと、炉の下側と前面上部の両方の空気を取り入れる事が出来ます。

「A」と「B」の中間は、着火時や火力を再び上げたい時に使います。薪を燃焼させる為の一次燃焼の空気を取り入れます。

一次燃焼・二次燃焼とは

レバーが「A」の位置では、薪ストーブ本体で暖められた高温の熱を含んだ空気を取り入れます。炉の全面上部に空気を取り込む部分があります。

薪ストーブの燃焼空気

熾火ができた後に「A」に設定し、ゆっくりと薪を燃やしていきます。

右側は「燃焼空気量調節ダイヤル」です。薪ストーブ内に入る空気の量を調整します。
付属のハンドルノブを差して操作します。

薪ストーブの空気調整やり方

「0」「1」「2」「3」と数字があり、数字が大きくなるほど薪ストーブ内に入る空気の量が多くなります。

着火時は「3」に設定します。

薪ストーブ内に空気がたくさん入ると火力が強くなります。

ネスターマーティン以外の空気調整の方法はこちら↓

本体下部にある灰受けはハンドルノブを使用して開けます。

薪ストーブの灰受け

灰の処分方法

ネスターマーティンの「B-TOP」とは

ネスターマーティンの薪ストーブには「B-TOP」という機能が搭載された機種があります。
こちらは「S33 B-TOP」の天板です。

ネスターマーティンのB-TOP

シルバーの部分が「クッキングトップ」と言われる部分です。

「クッキングトップ」に鍋やフライパン、ポット等をのせて料理や加湿に利用できます。

クッキングトップの部分は350度ぐらいに熱くなります。排気熱を利用してクッキングトップの部分が熱くなるように作られています。

シルバーの部分以外は過度に温度が上がらないようになっているので、料理を保温するのに適しています。

沸騰するぐらいの温度で料理をしたい時はクッキングトップ、保温させる時はグレーの部分を使用しましょう。

筆者:カズ
筆者:カズ

コーヒーを飲みながら本を読んでいる時など、マグカップを天板のグレーの所に置くと保温できるので便利です。

薪ストーブでの料理についてはこちら

ネスターマーティン「S33 B-TOP」の温度管理

上記で天板の使い方について書きましたが、ネスターマーティン「S33 B-TOP」は天板が特殊なので温度管理に注意が必要です。

温度管理を怠ると薪ストーブ本体を壊してしまう場合もあるので、温度管理はしっかりと行いましょう。

薪ストーブ使用者が薪ストーブは200度~300度で保つって言ってたけど違うの?

ネスターマーティンは天板の暖まり方が他の機種とは違うので、天板の温度を200度~300度にしてしまうと壊してしまう可能性があります。

その他の機種の温度計の使い方↓

薪ストーブは排気温度が200度~300度と言われています。薪ストーブの付け根の煙突の温度を測ればいいのですが、煙突はステンレス製が多いので温度計が煙突に取り付けられない場合があります。

こちらはネスターマーティン「B-TOP」用の温度計です。

ネスターマーティンB-TOP用の温度計

【温度計をクッキングトップに置く場合】

ネスターマーティン温度計の使い方

温度計をクッキングトップに置く場合は、「COOKING TOP」と書かれている部分に温度計の矢印が指し示していればOKです。

クッキングトップが250度~350度ぐらいが適温ですね。

【温度計をグレーの部分に置く場合】

ネスターマーティン温度計の使い方

天板のグレー部分に温度計を置く場合は、クッキングトップ付近の手前側に置きます。

この場合は、「OPTIMUM 200」と書かれている部分に温度計の矢印指し示していればOKです。

この機種の場合はグレーの部分が180度〜230度ぐらいが適温となります。

ネスターマーティン「S33 B-TOP」のは、他の薪ストーブと温度計の見方が違うので注意しましょう。

設置工事紹介

ネスターマーティン「S33 B-TOP」を導入した設置工事を紹介します。

ネスターマーティンの薪ストーブ設置工事

薪ストーブ本体の設置・炉台&炉壁・煙突設置と薪ストーブに関する部分全ての施工をしました。

煙突トップはフラッシングで、断熱二重煙突で設置しています。

薪ストーブの断熱二重煙突

もし外の部分をシングル煙突で設置してしまうと煙突が冷めやすく、ドラフトが弱くなってしまいます。

煙突トップはどんな種類があるの?フラッシング・角トップ・チムニーカバーを解説

屋根との貫通部分も断熱二重煙突を使用しています。シングル煙突よりも安全性が高く、ドラフトも強くなります。

薪ストーブの断熱二重煙突

炉台は大谷石で床に埋め込む形で設置しました。

薪ストーブの炉台設置工事

新築で気密性が高いので、こちらの工事では外気導入を使用しています。家の外から燃焼に必要な空気を取り入れます。

ネスターマーティン薪ストーブの外気導入

外気導入は別途オプションです。薪ストーブの裏に外気導入のフレキ管を繋げる部分があります。

こちらが家の外側でフレキ管が繋がっている部分になります。↓

薪ストーブ外気導入設置工事

気密性の高い家で外気導入が無いと室内に煙が出て来てしまうので、薪ストーブを正常に動作させるのに重要なパーツになります。

薪ストーブの外気導入について解説・高気密住宅に設置できるの?

「ネスターマーティン S33 B-TOP」まとめ

ネスターマーティンの薪ストーブ「S33 B-TOP」の仕様や使い方の参考になりましたでしょうか?

ネスターマーティンS33 B-TOP
ネスターマーティン S33 B-TOPまとめ
・WOODBOXWOODBOX多次燃焼方式で針葉樹も使用してOK
・風向レバーと燃焼空気量調節ダイヤルで燃焼を操作
・B-TOPで料理も可能、温度管理に注意
・別途オプションで外気導入を取り付けできる

WOODBOXWOODBOX多次燃焼方式というネスターマーティン独自の燃焼で針葉樹も燃料として使用することができます。

「S33 B-TOP」は天板の一部も高温になるので、料理ができるのが便利ですね。

薪ストーブ博物館(フィンランドの森)、薪ストーブミュージアムでは薪ストーブの販売・設置工事を承っております。

薪ストーブに関する事は専門店に相談してみましょう

薪ストーブの機種をいろいろ知りたい方にはこのような本が便利です。